閉まるドアにご注意ください

 11月、友達が彼氏に振られた。

 時は過ぎ、1か月後のクリスマス。私は、その友達と一緒に過ごしていた。

 国立代々木競技場 第一体育館で・・・。

 

 

閉まるドアにご注意ください

 

天使の声ゲットだぜ! -「推し」との出会い記録

 ある日、友達から連絡があった。どうやら彼氏と別れることになったらしい。私は「つじちゃん、いつ暇?」と返した。(※つじちゃん=友達)

 「返事、軽すぎないか?」と思われた方もいるかもしれない。というのも、「その彼氏とあまり上手く行ってないので別れちゃうかもしれない」という話は前々から聞いていたので、こちらとしても"無事別れられて良かった。ぱーっと気晴らしにでも行こう"というようなテンション感だったのである。お互い忙しい時期でスケジュールがパンパンだったものの奇跡的に都合のつく日が1日、いや2時間半だけあったので急遽傷心カラオケを開催することに。カラオケ当日、前の予定を済ませた私は集合場所へと向かうべく電車に飛び乗った。

 空いている席に座り、カバンからイヤホンを取り出して装着する。普段だったらお気に入りのプレイリストをぽちっと再生するだけだが、その日は違った。ミュージックアプリを開いて、検索窓にアーティスト名を打ち込む。

 友達が好きだと言ってた曲は……あぁ、多分これだ。

ジュブナイラー

ジュブナイラー

  • 超特急
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

 友達は超特急というグループが好きらしい。どちらかと言えば"好きになったらしい"という表現の方が正しいかもしれない。友達がドラマ「みなと商事コインランドリー」を完走し、Xのリア垢TLにやたらとカタカナの名前を流すようになってから当時はまだ半年も経っていないはずだ。どうやらライブにまで足を運んでいるっぽい。重症だ。

 今日はなんと言っても傷心カラオケ、主役は友達である。2時間半という限られた時間なのもあって友達の好きな曲だけをみっちり予約リストに詰め込む会にしようと思っていたし、どうせなら何曲か一緒に歌えた方がお互い楽しいかもしれない。そんな考えで私の電車内超特急楽曲履修は始まった。が、約束の時間まであと30分程しかない。当然そんな何曲も覚えられるわけがないので2曲だけ覚えていくことにした。

 もう1曲に選んだのはこれ。

AwA AwA

AwA AwA

  • 超特急
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

 つい最近リリースされたシングルの表題曲らしかったし、何よりサビの歌詞が「あわ!あわ!」で覚えやすかった。よく歌詞を見たら「our hour」だったりしてよく出来てるなぁ~と思ったのを覚えている。

 さて、暗記する曲を決めたので、ここからはこの2曲を交互に聞いていくだけである。

 まずはジュブナイラーから。再生ボタンを押すと、特徴的なイントロが流れ始める。「あぁ、ゴリゴリでダークな感じの曲なのか。なるほど。」と思っていたら全然そんなことなかった。聞いててめっちゃ気持ち良い、疾走感あふれる感じの曲だった。歌詞が"青春 青春 ばっちこいや"な曲がゴリゴリダーク曲なわけない。とにかく30分ちょい後のカラオケでこの曲を歌えるレベルに覚えないといけないので、特にサビは集中して聴いていた。"超弩級"が空耳で超特急に聞こえる。素敵……

 まぁとりあえず合いの手の"もっと頂戴"とか"いくっきゃない"は最低限言えるようにしておこう……と思いながら、曲は2番へ突入する。

 この2番が、私の運命を分けたといっても過言ではない。

 

 

 あまりの衝撃に、一時停止ボタンを押した。

「欲しいんだ 愛!」を歌っている人の声がガチでタイプすぎる。

 めちゃくちゃ動揺しつつ、再び再生ボタンを押す。欲しいんだ 愛!を今すぐにもう一度聞きたかったのでちょっと戻してからもっかい再生した。定期的に同じ声が聞こえる!この人はきっとメインボーカルなんだ!(このときの私は超特急のことをガチで1mmも知らないかつバカ耳の持ち主のため、9人全員が歌っていると思っていた)

 この歌声の持ち主は誰なんだ?気になってしまった私は、すかさずYouTubeを開いた。ジュブナイラーのMVを見るためである。「欲しいんだ 愛!」さんがどんな人なのか確認しておきたかった。

 

youtu.be

 全然分からなかった。

 「こういったMVはその時々で歌っている人が抜かれる」という先入観と「超特急は9人全員歌う」という勘違いがもたらした悲劇である。知らない男性9人の中から声だけで目当ての人を見つけ出すのはほぼ不可能だと知った。これはマジで見つけられないやつなので、諦めて普通にMVを鑑賞して終わった。ちなみにビジュアルだけで言うとピンク髪の人か、赤いズボンを履いた人が好きだった。

 欲しいんだ 愛!さんをMVから自力で見つけ出すことが出来なかった私は、Xで「欲しいんだ 愛」と検索した。「欲しいんだ 愛!」に言及している超特急ファンの方を誰かしら見つけ、その方のプロフィールからメンバーを特定しようとしたのである。そんなほぼネットストーカーな行為をした甲斐あって、「欲しいんだ 愛!」さんが多分メンカラがグレー?なことが判明。検索エンジンに「超特急 メンカラ グレー」と打ち込んで検索。

https://natalie.mu/music/news/497287

 シューヤ。

 「欲しいんだ 愛!」さん=多分シューヤさん という式が頭の中で完成した。

 次にInstagramを開いて「シューヤ」と検索してみた。私はどのアーティストにおいても公式のアー写を信用していない(なんか写り悪いことが多い気がして……)。そのため、個人のInstagramアカウントがあればそれを見たかったのである。検索候補の一番上に出てきた【超特急 シューヤ/志村秀哉】というアカウントをタップする。

その日のスクショをスクショしたもの

 ピンク髪の人だった。

 「めちゃくちゃタイプな声の人」と「ビジュアルが好きな人」が一致してしまい、このあたりから変な汗が出始めた。ふ、ふ~ん…… 

 

 そんなこんなで友達と合流し傷心カラオケが開始され……なかった。そう、私が「超特急のメンバー内に、声がタイプすぎる人を発見する」というアクシデントを起こしたばかりに超特急布教祭りを開催していただくことになってしまったのである。目的が変わりすぎて友達には本当に申し訳なかったが、快く布教してくれてマジでありがたかった。

 シューヤさんは見れば見るほど「好きでしかない人間」だった。声だけじゃなく顔も服もマッチョなところも全部がタイプすぎて本気で滝汗かいた。余談ですがシューヤさんは私の他界隈の推し①,②と絡みがあったらしく、①とは昔からの先輩後輩で②とはテレビで共演した際に隣同士で歌っていた。判明したときは動揺しすぎて本気で脳みそがちぎれるかと思った。

 結局、カラオケではほぼ何も歌わなかった。ジュブナイラーのMVを見ながら軽くメンバー紹介をしてもらい、FODで配信されている【Rail is Beautiful】の映像をちょっとだけ見せてもらい、自宅学習用教材としてYouTubeチャンネル【超チューバ―】のおすすめ動画を教えてもらっただけで2時間半経ってしまった。カラオケの部屋を出るときに友達が超特急の誰かのトレカをくれた。ありがとう。

私における超特急の原点となった某カラオケの2番ルーム。
「記念に」と言って友達が写真を撮ってくれていた

 

 カラオケを出て、友達とは駅で解散に。1人になった後も興奮冷めやらぬ私は、帰りの電車内でシューヤさんのInstagramを漁っていた。かっこいい。かわいい。本当に服装までタイプすぎる。こんなに私のタイプを詰め込んだキメラみたいな人間が存在してしまって大丈夫だろうか?さっきまでカラオケで絶叫していたせいでまだ頭がぼんやりしている。渋谷で電車を降りて、街の雑踏の中をフラフラと歩いた記憶がある。

 

 

 

 

 

 あれ?

 

 気が付いたら手にタワレコの袋を提げていた。タワレコに行くまでの記憶は本当に曖昧なのだが、店頭で棚からCDを1枚取ってレジに差し出す瞬間がなんだかとても嬉しかったのは強く覚えている。店員さんに「シューヤさん盤でお間違いないですか?」と聞かれて「はい」と頷いたのも。思いがけず特典のフライヤーがもらえたのも嬉しかった。あ、これさっき友達がトレカくれた人だ。

 家に帰って、手洗いうがいして、すぐにCDを開封した。

戦績

 シューヤさんのソロトレカと、メンバー全員でハートを作っているトレカが出た。大切にしよう。友達に連絡したら「トレカの引きすごくない⁈⁈⁈⁈⁈⁈」と返ってきた。当時はあまり凄さが分かっていなかったが、今思うと……トレカの引きすごくない❓"今日シューヤ/超特急を推し始めた人のためのセット"すぎる。

 なんだか心がほかほかしたまま、その日は眠りについた。

 

 

レールの先の先まで -超特急沼落ち記録

 2週間後の水曜日、私はまた友達と会っていた。

 友達と私は高校時代の同級生で、共通のコミュニティがある。名付けて「オタク女子会」だ。名前から大体察しがつくかと思いますが、界隈は違えど全員もれなくオタクなメンバーが集結しているグループである。この奇妙なコミュニティ、実は1~2ヶ月に1回とかなり高頻度で集まっている。グループ名の通り「女子会」を開催しているのだが、日中はなかなか都合が合わないので夜にカラオケやラブホなどの騒いでも迷惑がかからない場所に行き、推しコンテンツを上映して気絶するまで騒ぐというなかなかパワフルな女子会を開いていた。人に話すと「元気だね……」と若干引かれるが、朝が来るのが嫌すぎて明け方までSNSを眺めるよりはリアルで大はしゃぎして3時位に気絶する方が心身ともに健康的だったりするのである。

 その日も行きつけのラブホ(嫌な表現)に集合し、思い思いのコンテンツの上映会が開催されていた。

 

 深夜0時を回った頃、ラブホの壁に貼り付いているデカいテレビには動画配信サービス【FOD】の画面が映し出されていた。9名の男性が沢山の花に囲まれているサムネイル。「BULLET TRAIN Spring tour 2024 "Rail is Beautiful"」である。

 このオタク女子会、実はメンバーが6名もいるので上映コンテンツの取捨選択が発生する。大体「その時の"オタク女子会"内覇権ジャンルの映像」か「1人が太鼓判を押した何かしらの映像」が上映権を勝ち取るのだが、今回は「つじ(友達)の好きなグループにまるお(私)ホイホイがいたらしい」ということでRiBが上映を勝ち取ったのだ。ちなみに、その年の3月くらいに「私が太鼓判を押した映像」としてみなと商事コインランドリーが数話上映されたことがある。

 友達が再生ボタンを押して、Rail is Beautifulの上映が始まった。私としては前回のカラオケぶりの鑑賞である。カラオケでは一部分しか見られなかったので普通に嬉しい(確かMORA MORAだけ見た)

 

 スクリーンに映し出された"Rail is Beautiful"の文字を、沢山の光と色とりどりの花が覆い尽くす。中心の花たちがふわっと消え去り、超特急のメンバーが現れる。1人1人メンバーがカメラに抜かれていく。ちなみにこの時私はまだメンバーの顔と名前が一致していなかった。

 フライヤーの人(タカシくん)が抜かれた瞬間、右側に、立っている、シューヤが。次の瞬間、シューヤを真正面から撮った映像に切り替わり、私は絶叫した。その後もシューヤがカメラに映り込むたびに、踏み潰されたカエルのような声を上げ続けることしか出来なかった。他の友達の「あー、これは……w  まるお、終わったね」みたいな声が聞こえる。私の好みを知ってくれてるリア友の存在って本当に助かる。でもお願い、見捨てないで。

 しかし、RiB上映はもちろん止まることはなく、私の死体蹴りが続く。ちょっと大きな帽子を被った車掌さん、眩しいほど輝いて見える白衣装、神・マッチョ・黒衣装、メンカラジャケット。どんな姿のシューヤも衝撃的に好きで、「もうやめてくれ……」って呻いたり、逆に一周回って冷静になって「衣装マジで良いね、差分がめっちゃ良い。皆すごく似合ってる。」なんて謎に上から目線のコメントをしたりしていた。友達によると、このライブ衣装はメンバーのカイくんが担当したらしい。

 

 え……マジで言ってる……❓

 メンバーが、この衣装を、プロデュース❓

 

 カイくんという人は才能に溢れた人なんだなぁ、なんて思っていたら、友達が一言。「あと、タクヤさんも衣装を担当することがあるよ。ライブの演出はユーキさんが担当してる。」

 

 は❓

 

 本気で「何を言っているんですか?」状態になってしまった。いろんなメンバーの自己プロデュース能力がカンストしてしまっている。嘘だよな

 あと、ファンの方の民度が高すぎる。こんな至近距離で客降りをしてしまったらメンバーが押し潰されてしまうのではないかと心配していたが、むしろ真逆。手を伸ばす人すらいない。というか、公式ペンライト以外持ち込み禁止なのも神だ。前の人のうちわで視界が遮られることもないのか。ただでさえ神ライブなのにこんなにもストレスフリーで、なんだ、これは?こんなライブが日本に存在していたのか?どうして知らなかったんだろう。どうしてもっと早く知れなかったんだろう。

 

 空いた口が塞がらないまま、ライブは終盤へ。友達の最推しであるユーキさんのMCを聞いて、シンプルに胸を打たれた。涙ぐみながらも熱い思いを自分の言葉で紡いで、真正面からストレートにぶつけてくれる。こんなにもファン思いで、何よりも仲間思いで、グループ愛が伝わってくるアーティストに出会ったのは初めてだ。この人がプロデュースするライブ、信頼がありすぎる。なんて良いグループなんだろう。

 最後の曲、gr8est journeyが始まる。初めて聴く曲なのに涙が止まらなくなって、グチャグチャになっていた。ワン、ツー、スリー、フォー。すごく良い顔をしたメンバーが順番に抜かれていく。メンバー9人いるけど多分8までしかカウントがない。どうするんだろう、と思った。ファイブ、シックス、セブン。

 

 訪れた最後の「エイト」で、涙が止まらなくなった。

 ファンの"8号車"に向けて、メンバー全員が大きく"8"のポーズを作っている。

 満面の笑みを浮かべたシューヤさんが画面に映った。

 

 

 あぁ、もうダメだ。

 この人に、この人たちに着いていこう。

 レールの、先の先まで。

 

 

 "BT"というロゴの入った超特急がスクリーンを走り抜け、"Rail is Beautiful"の文字が煌めいた。

 

 あと、アンコールでジュブナイラーが披露されていて嬉しかった。私と友達を超特急に引き摺り込んでくれてありがとう。

 

 

笑顔をくれる超特急 -初乗車記録

 RiB上映会から1ヶ月も経っていない、12月25日のお昼過ぎ。私は緊張でガチガチになりながら電車に揺られていた。今日は待ちに待った初乗車の日だからである。

 なぜ約1ヶ月前に超特急にハマったばかりなのにチケットを持っているのか?ずばり、チケプラトレード様のおかげである。私は別界隈(前述の、シューヤの後輩がいるグループ)でオタクをしている関係で数年前からチケプラトレード様にお金を払い続けており、奇跡的にゴールド会員だったのだ。勿論ゴールド会員だからと言って必ずチケットが当たるわけでは無いのだが、当選率UPの恩恵を受けた私は晴れて"BULLET TRAIN ARENA TOUR 2024-2025 「Joker」"代々木公演2日目のチケットをゲットしたのである。やったー!

 今日、12月25日は超特急の結成日である。初めて超特急に会える喜び150%な反面、正直「こんなおめでたい日に初乗車……なんて贅沢な……」とちょっぴりナーバスな気持ちになっているのも事実だった。実際、私はRail is Beautifulを鑑賞した数日後に行われたJokerの一般販売で12月25日分のチケット戦争に敗北している。結成日公演なんて、ファンであれば誰しもが行きたいに決まっている。こんな日に初乗車できることに深く感謝しながら、電車内でShake Bodyのコールを暗記していた。新規のくせに「セトリは見ずに完全初見で参戦したい。でもコールはしたい」なんてクソワガママを抜かしていたら、インターネットにコールある曲だけネタバレしてくれている8号車の方がいらっしゃったのである(神?)。本当にありがとうございました。8号車の方々は全員神様なのか?

 

 会場に着いて、事前に会場受け取りで購入していたチャコールのペンライトとシューヤのぬいぐるみをゲット。友達と合流した後にはFCブースを訪れ、夢8新規入会/紹介特典の証明写真をもらった。エポスカードのブースに行ってしおりももらった。カバンの中にシューヤがいっぱいだ!ありがたい。

 会場にはいっぱい並んでいるフラッグを眺めていると(本当にライブに来ちゃったんだ……)なんて実感が湧いてくる。ユーキさんのフラッグに並んで、友達の写真を撮った。自分もシューヤフラッグと撮っといた方が良いのか……?でも隣になんて並べない.…と悩んだ挙句の果てに「せっかく初乗車だし」と覚悟を決め、友達にお願いして私もフラッグとの写真を撮ってもらった。

 が、シューヤの顔がマジでカッコよすぎて鬼のへっぴり腰→耐えきれず撮影途中で逃走した。友達にはいつだって多大なる迷惑をかけている。本当に申し訳ない。

 

 あっという間に日が暮れてしまい、開演時間が近付いてきたので入場することに。今回友達は夢8先行でアリーナ席、私はリセールで2階席。各々のタイミングでチケットをゲットした都合上、ここでお別れである。友達に別れを告げ、山田涼介名義の祝い花を横目で見ながら2階席へ向かう。

 まずい。めちゃくちゃ緊張する。自分の席を確認して……いざ着席!

 

 

 

 終わった……

 

 もし隣の人が単番っぽかったら「単番ですか?私もで……実は初乗車なんです……」みたいに話しかけさせてもらおうと脳内シュミレーションをしていたが、これはどう考えても行けそうではない。周りの方々はどうやらJokerのものではないペンライトを沢山持っている。私はJokerのを、2本だけ……

 今思えばまっっっったく怯える必要なんてないのに、色々とナーバスになっていた私は膝上ペンラ握りしめ一点見つめ状態に。突然スマホを取り出したかと思えばXのリア垢で「たすけて〜😭」と連投するバケモノになっていた。

 

 しかし、私にも魂だけは連番している友達がいる(※アリーナ席に)。なんとかお互いを見つけ合ってペンラで交信することに成功し、緊張がちょっとほぐれる。当日の友達の服装がどこからどう見てもユーキさん推しな真っ赤なコート着用だったのでマジで見つけやすくて助かった。そして、開演時間の近付きを知らせる影ナレが響き渡る!ウオオオオオ本物のリョウガさんや‼️本当にリョウガさんが影ナレをやっているんだ。生で聞けてすごく嬉しかった。てか、よく見たらセットが豪華すぎる。なんだこれ。凝りすぎてジャングルジムみたいになってる。ところどころでピカピカ光っているネオンライトがオシャレ。てか花道が道路みたいになってる!なんか街灯も建ってる!なんだこれ!すごい!!

 これから始まるライブへのトキメキと期待を込めてペンライトのボタンを押せば、会場に輝くチャコールの光の一部になれた。

 ヤベ、嬉しすぎる‼️‼️‼️‼️

 テンションも緊張もMAXの状態で、ついに開演を迎えた。

 

 ライブはVCRから始まった。メンバーが1人ずつ紹介されていくやつか、なるほど、シューヤに備えよう……と思った瞬間に飴をくわえたシューヤが現れた。本当にあり得ない話だが私の元推しに「ピンク髪でいつも飴を持っているキャラクター」がいたので本当に"発狂"してしまいあんまり記憶がない。1人1人、超特急のメンバーがいろんな場所に姿を現す。

 いる……本物だ……。

 曲が始まり、タカシくんとシューヤの歌声が会場に響き渡る。歌が、上手すぎる。そんな当たり前の感想しか出てこないくらい歌が上手い。生で聴く2人の歌声の音圧はもう本当に凄かった。あまりの気迫で圧倒され、謎の涙が込み上げては引っ込んでを繰り返していた。情緒がとっくにおかしくなってしまっている。

 特に印象に残っている曲は「No.1」だ。初めて聴いた時に一耳惚れしたのでとても思い入れがある。歌詞を見たらめっちゃ不倫の曲だった。事前に覚えておいたコールの「シューヤがNo.1」と大きな声で叫ぶ。会場の8号車が全員全力で「(推しの名前)がNo.1‼️」と叫んでいるから名前が混ざってぐっちゃぐちゃになっていて本当に最高の空間だなと思った。推しの名前を叫ぶ行為ってこんなに幸せになれるんだ……って知った。すごい。

 あと「星屑のダンスフロア」で2階にトロッコが出現して、その動線が目の前にある通路へ続いていることを知った時は本当に変な汗が噴き出た。よく見たらシューヤのトロッコは逆側を走っていて、安心したのを覚えている。こんなにタイプな人間が目の前を通ったら普通に人生が終わってしまうからだ。本当に命拾いした、助かったと思った。本物のメンバーが目の前を通り過ぎていくのを見て感動した。私自身、スタンドをトロッコが走るライブに初めて参戦したのでスタトロ文化は良いものだなと思った。やっぱりアリーナ席と比べてスタンド席って温度感が下がるというか、ライブによっては置いてけぼり感が出てしまったりもするのでスタトロの出現になって会場全体の温度感が均等に整えられるのって素敵かも。この時はまだ知らなかったけど、EUPHORIA@パシフィコ横浜の1曲目のBurn!で2,3階席への客降りがあってからライブが進行していく様子を見たときも同じことを思った。超特急ってライブのプロフェッショナルだ。エンターテイナーすぎる。ありがたい存在。

 

 そうだ、ありがたいと言えば、MC。これが本当にありがたかったので書いておきたい。白衣装のメンバーがセンステにいるときの長めのMCに救われた。確かユーキさんが「今日が初乗車だよー!って人ー?」と聞いてくれたのである。多分毎回のライブで聞いてくれてるんだろうとは思ったけど、この質問が本当にありがたかった。周辺ブロックには初乗車の人はいなくて、ビビり散らかしながら恐る恐る1人で手を挙げた。

 ら、後ろから「わぁ……!」みたいな声が聞こえた。

 あとこれは勘違いかもしれないけど周りの雰囲気が一気に変わった気がする。もちろん、良い意味で。なんというか、見守られているような感覚がしたのだ。そんなことある?いや、でも本当にそうだった。私はそのMCのおかげで「この人、初乗車です」と書かれた見えない看板を頭から生やすことができたのだ。会場全体から拍手まで起こってびっくりした。もう何も怖くないかもしれない。変な緊張が一気にほぐれて、とても安心した。

 郷に入りては郷に従え。いろんなライブ映像を見たりライブ音源を聴いたりして予習を頑張ったものの、やはりコールもペンラの振り方も100%完璧には出来なかった。なので周りの方々は私が初乗車であることに薄々気付いてくださってたかもしれない。でも何も言わずに、暖かく見守ってくださり、本当にありがたかった。なんて新規に優しいんだ……。私も今後初乗車の方が周りにいたら、優しく見守りたいと思った。この日、初乗車の自分がそうしてもらったように。

 

 そしてライブは終盤に差し掛かり、最後の絵柄♤の扉が開く。ここからの流れが本っっっ当に好みで頭を抱えた。事前にJOKER FACEを聴いた時に"Who am I?" "Who is the JOKER?" "I am a JOKER"って歌詞があったので「誰がJOKERなのか暴く感じのライブなのかな?」となんとなく予想してはいたものの……なんかもう、演出が本当にすごい、ライブの構成が上手くて、凄すぎる。今この文を書いている瞬間ほど自分の語彙力の無さを恨んだことはない。

 会場の中に潜む"JOKER"の正体に迫る真相究明パートとして、曲を追うごとにスピード感が増していくのがたまらない。「Beasty Spider」の間奏でステージセットの頂点に1人の人間(多分JOKER)のシルエットが浮かんで、会場全体がJOKERの独り舞台に変化した時はゾクゾクしすぎて全身の血が沸騰してた。脳内麻薬ドバドバ。

 最後、一列に並んだ超特急のメンバー。スクリーンに「Who is the Joker?」の羅列が1文字ずつ現れて、ゆっくり点滅するスポットライトが1人1人を順番に照らす。最後に全てのスポットライトが全員を照らして、スクリーンに分割された全員の姿が映し出される。ここ、本当に結末が分からなくなって心臓がうるさかった。一体、誰がJOKERなんだ?

 静かになった会場に「JOKER FACE」が響き渡る。ここでJOKER FACEを入れてくるの神すぎる。JOKER FACEは「Joker」という作品のエンディング曲だったんだ……と思った。あと普通に厨二病なので「二人揃わない未来ならいらない」とか「全ては間違っていない  拒むから壊した」っていう狂愛を歌った歌詞が好きすぎて震えてた。

 

 曲のラスト、"I am a JOKER"でJOKERの正体が分かる。

 

 "JOKER"は、タクヤだった。

 

 その瞬間、頭が真っ青になった。なぜか。

 Jokerの全てのネタバレを踏まないように気をつけていたものの、1つだけ踏んでしまっていたネタバレ(というよりは予想ポスト)があった。それは「恐らく、JOKERはリョウガである」というもの。Xのおすすめに流れてきたポストを見てしまって爆速で閉じたので詳細は覚えていないが、私は心の底で(リョウガがJOKERなんだっけ……)と思ってしまってたし、ジュブナイラーで時間が捻じ曲がって紫の光がステージを照らす演出があったので完っ全に「本ツアーのJOKERは一貫してリョウガである」と信じてしまっていたのである。でも、そこのセンステには"JOKER"であるタクヤが歩いている。

 

 "日替わり"という言葉が頭をよぎった。

 日替わりということは、シューヤがJOKERになる日がある?シューヤのJOKERがこの世に存在する?タクヤのJOKERをしっかりと目に焼き付けつつ、頭の中はぐちゃぐちゃだった。タクヤが去って、エンドロールをぼんやり眺める。シューヤのJOKER  シューヤのJOKER、見れなかったらどうしよう。

 

 「何がなんでも超特急!」からアンコールが巻き起こる。口で「超特急!」と叫び続けながら凄い速さで携帯の電源をオンにして、Xを開いて「Joker 日替わり」と検索する。1つ前の公演、12月21日公演のJOKER。

 シューヤだった。

 

 終わった……

 

 推しのJOKER姿、見れなかった。見たかった。でもこんなところで落ち込んでいる場合じゃないので、カバンの中に携帯を突っ込んで超特急コールを続ける。忘れよう。シューヤのJOKERは。若干の絶望を引きずりながら、超特急、超特急と叫び続ける。しばらく叫んでいたら、美しいピアノの音が鳴り響いた。「My Buddy」だ。

 

 

 

ん?

 

遠くの方にトロッコが見える。次の瞬間、隣のマサヒロ推しのお姉さんに話しかけられた。

 

「シューヤくん、来ますよ!よかったですね!✨」

 

 

 

??????

 

ま?じ

 

 

 全ての状況にテンパってしまい、震えながらぺこぺこ頭を下げ、いろんな意味を込めて「ほん、ほんとうに……」と返事をするバケモンになってしまったが、マサヒロ推しのお姉さんは神様みたいな笑顔で返してくれた。マサ推しお姉さん、本当にありがとう。このご恩は一生忘れません。

 

ライブ翌日、Xに投稿したスタトロの感想。終わっている


 この日のアンコール最後の曲は「No More Cry」。MC中に込み上げてきた涙で目を潤ませたままのユーキさんがその曲名を叫んだとき、RiBのgr8est journeyを思い出してこっちまで泣きそうになってしまった。No More Cry、曲名は知っていたものの聴くのは現地が初めてだったのを本当に悔やんでいる。一聴しておけばよかった……と思ったものの、後悔しても仕方がないので初乗車かつ結成日公演の今日、会場でこの曲が聞けてよかったと思った。

 曲が終わり、お手振りタイムも終わり。メンバーがはけていくときマサヒロが「頑張れよー!!!」と叫んでくれた。これ、事前に友達に教えてもらってたけど本当にすごい。オタクの人生を応援してくれるグループ・超特急。ありがとう、頑張るよ。最高のライブを見せてくれて本当にありがとう。あの日、ジュブナイラーを聞いて本当に良かった。今日初乗車して、本当に良かった。計り知れない感動とめいっぱいのパワーをありがとう。

 

 

 ……と心の中で呟きつつ、現実の私は致死量の超特急を浴びた&シューヤのJOKERを見逃したことを若干まだ引き摺っていたことで完全に要介護状態だったので、友達に拾ってもらってなんとか代々木を脱出した。ずっと友達に迷惑をかけ続けている。

 

 その後、またしても"オタク女子会"所属の友達2名と合流した。メタルなかよし。

 超特急のライブに気を取られすぎて忘れていたが、世はクリスマス。せっかくだし美味しいご飯でも食べに行こうと約束していたのだ。友達おすすめのお店に行き、ぶりしゃぶを食べた。とても美味しかった(唐突な食べログ化)

 私はライブの興奮が冷めず、「シューヤ」「村田祐基の作るライブは神」の二言しか話せない壊れたロボットみたいになってしまっていた。本当にごめん。

 

 贅沢なクリスマスディナーを終えてお店を出た後、満場一致で「なんかカラオケ行きたくね?」となったので場所を移動してカラオケに行くことにした。オタクはいつだってパワフル。

 

 

 

「お部屋はこちらでお願いします。」

 

 店員さんに案内されたのは、あの日と全く同じ部屋。

 

 

 

 2番ルーム、8号車が発車します。

 閉まるドアにご注意ください。